インターネットショッピングで買い物をすることが当然になり、実際にお店に運んで買い物をする人の数が激減している現代の日本社会では、多くの小売業が軒並み苦戦を強いられています。そんな中安定して業績を伸ばし続けている大手小売チェーン企業の一つがドンキホーテであり、ドンキホーテが成功している大きな要因は経営者である大原孝治さんあると言っても過言でありません。
現在ドンキホーテグループの経営者となっている大原孝治さんは、もともとはドンキホーテの社員であり、幾つものドンキホーテの店舗の立ち上げ店長を経験した経歴があります。店長を経験した際に店長自身が判断をして顧客にとって居心地の良い店舗空間を作ることの大切さを理解しましたし、顧客主義で店舗作りや経営判断を行なっていなければ成功しないということを理解し、これらのことが現在のドンキホーテの経営に活かされています。
ドンキホーテでは安価で高品質なプライベートブランドの製品が幾つも販売されていますが、その中でも発表当時大きな話題を集めたのが4Kテレビです。当時は4Kテレビは非常に高価なものとして一般化的には普及していませんでしたし、高価なものをプライベートブランドとて販売するのは大きなリスクがあるため、どの企業も実施していませんでした。しかし大原孝治さんは高価なものを手頃な価格で販売して顧客を喜ばせたいという顧客主義を貫いて4Kテレビを販売し、これが大ヒットとなったのです。