大原孝治はドンキホーテホールディングスの社長で、ディスカウントストアのドン・キホーテをはじめ、様々な業態の店舗を束ねています。彼は売り場面積の狭い、スモールフォーマット店舗の展開にも注力しています。スモールフォーマット店舗は、ドン・キホーテららぽーと立川立飛店を皮切りに、各地の特定施設内で展開されているわけです。主な店舗としては羽田空港内のソラドンキや、JR大阪駅にあるエキドンキなどが挙げられます。また期間限定でオープンした、静岡NEOPAS清水にあるミチドンキも注目を集めました。大原は空港には空港の、駅には駅のニーズがあると想定しています。特別な意図を持って展開しているわけでなく、立地条件に適った店舗づくりを行っているだけだと言います。大原孝治が展開するスモールフォーマット店舗は、新業態開発を目指しているわけではありません。上手く行かなくなれば、いつでも撤退を考えています。ミチドンキの場合は静岡名産に商品を限定しており、当地でしか入手できないことが重視されています。
地元農家を巡って揃えており、今後は水平展開も視野に入れているわけです。事業展開は併設されているコンビニの意向もあり、協議の上で進められます。従来のコンビニの概念を打ち壊すべく、ミチドンキが誕生したわけです。コンビニとドンキがコラボしたことで、相乗効果が生まれた良い例となりました。ミチドンキの施設内には、フリースペースと宅配ロッカーも設置されています。地域住民の利便性向上にも貢献しているわけです。